宇佐美円香
自分自身のパフォーマンスを最大化する
メンタルコーチの宇佐美円香です。
夫婦仲修復のためのコーチング・コンサルを2年ほど行い、過去のクライアントさんの8割が自分の希望する道へ進んでいます。（修復した方6割、自ら離婚したくなった方2割、修復中2割）
人間関係
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パートナーシップ『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします。
ご相談内容
相談内容はこちらです。
私も夫も30代（共働き）、4歳の子供がいます。
付き合って十数年、結婚して8年です。
私は長女で、責任感も気も強く、でも本当は甘えたいのに甘え方がわからず、嫌われたくないので外面はいいようなタイプです。
夫は末っ子で、誰にでも優しくて、気が利いて、でも自ら発信するタイプではなく穏やかさを重視し、不満をため込んでしまうタイプです。
そんな夫が、7月に半年間の不倫をしていることがわかりました。
私は正常さを失い、不倫相手に会って、二度と会わないように示談交渉をしてしまいました。
その後、夫婦関係を改善しよう、離婚はしないで、という前提でしばらく生活していましたが、
半月ほどで、夫が「いろいろ考えたけど無理だ。あなたもがんばってくれていることはわかる。でももう何年先も変わらないと思うから、離婚してくれ」と言いました。
私は、関係性回復には何年もかかるものだと思っていたので、
思いのほか早い決断に、狼狽しました。
毎日毎日、いろいろ試しています。
自分が何に執着しているのか考えたり
相手に振り回されないよう心を落ち着けようとしてみたり
過剰に負荷をかけない程度で、夫が喜ぶであろうことをしてみたり
どうにか自己肯定感を持てるように本を読んでみたり。
そんな中、離婚はどうしても受け入れる準備ができておらず
でも夫を苦しめたくないというのと
ずるいですが譲歩の意味あいを込めて
別居を受け入れるということを伝えました。
夫は感謝しながら1か月ほど考えた様子で
その後、別居の取り決めを先日話すことになりました。
そこで、改めて離婚したい理由と、
別居は離婚のためにやることであり、一切戻る気はないということを改めて言われました。
できれば別居しても意味ないので早く離婚したいと言われています。
離婚したい理由で、私の欠点が挙げられ
どんどん気持ちが落ちていきました。
私が苦手なことで、彼を苦しめていました。
例えば、愛情表現が苦手、細かい気遣いができない、アンガーマネージメントができてない、性的欲求が弱いなど。
図星で、何の反論もできません。
しかも夫は、それはあなたの良さだから変える必要はないけど
自分はもういろいろ疲れたから、別れたいだけだ
と言って、突き放されてしまいました。
私は、どうにか自分を変えたいという気持ちと、
変えられないから彼を失ってしまってもしょうがないと思う気持ちとで
激しく後悔と罪悪感に苛まれてしまっています。
夫は完璧なのに、そんな夫を苦しめてしまったのです。
夫を苦しめるのであれば別れた方がいい。
もしかしたら、自分のためにも距離を取った方がいいのかもしれない。
でも、子供のためにも別れたくない。
と思っています。
そしてだんだん、私は夫を愛していて他に愛せる人なんていないと思っていたのに、
考えれば考えるだけ、夫を愛しているのかもわからなくなってきました。
仮にもし夫が不倫相手とまだ続いていて、飽きて戻ってくるのであれば
温かく迎えたいと思いながらも
こんな私はもう愛されないし、と思うと、もうこんな辛い思いはしたくないと、正直感じています。
長くなりましたが、そして乱文となりましたが、
・私が夫を愛しているのかがわかる方法
・罪悪感から抜け出す方法
・私の欠点をなくす方法と、気持ちの持ちよう
以上を中心に、アドバイスいただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
宇佐美円香
ご相談ありがとうございます。
ご相談からかなり時間が経ってしまっていますが、参考になる読者がいるので、あえて今取り上げさせていただきました。
私自身も元夫の浮気発覚→離婚宣告→修復するもリバウンド、その後私から離婚をしました。
回答
相談内容の分析
＞私も夫も30代（共働き）、4歳の子供がいます。付き合って十数年、結婚して8年です。
＞私は長女で、責任感も気も強く、でも本当は甘えたいのに甘え方がわからず、嫌われたくないので外面はいいようなタイプです。
＞夫は末っ子で、誰にでも優しくて、気が利いて、でも自ら発信するタイプではなく穏やかさを重視し、不満をため込んでしまうタイプです。
生粋の自立系武闘派女子で、末っ子の旦那さんに母性をくすぐられたのかもしれませんね！
私も年下や、年上でも末っ子感のある母性をくすぐる男性の方が食指が動くので、似ているかもしれません。
宇佐美円香
私自身の元彼も、皆誰にでも優しくて、気が利いて、平和主義な不満溜め込み型の人ばかりです。
＞そんな夫が、7月に半年間の不倫をしていることがわかりました。
＞私は正常さを失い、不倫相手に会って、二度と会わないように示談交渉をしてしまいました。
それは悲しかったですね。どのようにして発覚したのでしょうか？
私も元夫の浮気が発覚した時は、相手に会いに行こうかとも思いましたが、あまり意味がなさそう（結局法的に縛れば縛るほど、ロミオとジュリエットのような効果で夫が執着しそうだったのと、一生恨まれそうだと思った）だったので、とにかく冷静に様子を伺うことにしたことを覚えています。
正常さを失い、と書いていますが、別に普通だと思います。当たり前の感情で、当たり前の行動だと思いますよ。
宇佐美円香
自分を責めないでくださいね！！
＞その後、夫婦関係を改善しよう、離婚はしないで、という前提でしばらく生活していましたが、
半月ほどで、夫が「いろいろ考えたけど無理だ。あなたもがんばってくれていることはわかる。でももう何年先も変わらないと思うから、離婚してくれ」と言いました。
＞私は、関係性回復には何年もかかるものだと思っていたので、思いのほか早い決断に、狼狽しました。
頑張ってきましたね。女性は忍耐強いですが、男性はそうではないという特徴もありますし、そもそもここは根本的な問題（不倫は夫婦の問題が表面化したもので、夫婦のコミュニケーション問題が根底にある）が解決していないので、旦那さん側としては「何年先も変わらない」ような気がしてしまうんですよね〜。
関係性回復はもちろん長い目で見なければいけませんが、方向性を誤るとうまくいかないですね。
＞毎日毎日、いろいろ試しています。
＞自分が何に執着しているのか考えたり、相手に振り回されないよう心を落ち着けようとしてみたり、過剰に負荷をかけない程度で、夫が喜ぶであろうことをしてみたり、どうにか自己肯定感を持てるように本を読んでみたり。
何に執着しているのか、は「旦那さんと結婚し続けること」に執着しているかもしれないですね。これは旦那さんへの愛があるからというよりも、ご自身の自信のなさと将来不安からきていると思います。
ここの部分だけでも「旦那さんを振り向かせたい、気持ちを元に戻したい（コントロール）」という気持ちが伝わってくるので、そこがしんどい原因ですね。
宇佐美円香
まだ思考的に頑張る時ではありませんね！
＞そんな中、離婚はどうしても受け入れる準備ができておらず、でも夫を苦しめたくないというのと、ずるいですが譲歩の意味あいを込めて、別居を受け入れるということを伝えました。
＞夫は感謝しながら1か月ほど考えた様子で、その後、別居の取り決めを先日話すことになりました。
＞そこで、改めて離婚したい理由と、
＞別居は離婚のためにやることであり、一切戻る気はないということを改めて言われました。
できれば別居しても意味ないので早く離婚したいと言われています。
これはいい選択だと思います。
ご自身にフォーカスするためにも、一旦物理的な距離を置くことは有効です。
こういう時期って、気持ちは変わらないと言われがちなんですよね。とにかく離婚するしかないと思っているのもありますし。
＞離婚したい理由で、私の欠点が挙げられ、どんどん気持ちが落ちていきました。私が苦手なことで、彼を苦しめていました。
＞例えば、愛情表現が苦手、細かい気遣いができない、アンガーマネージメントができてない、性的欲求が弱いなど。
＞図星で、何の反論もできません。
＞しかも夫は、それはあなたの良さだから変える必要はないけど、自分はもういろいろ疲れたから、別れたいだけだ、と言って、突き放されてしまいました。
ここについては、離婚宣告されている時、とにかく男性側は女性側の嫌なところを並べるしかないのです。（そうしないと論破されてしまうので）
なので良くも悪くも話半分で聞いておいた方がいいですし、実はそこを改善しても関係はよくならないのです。上述の通り、根本的な問題が解決していないので…。
後半の「自分は疲れたから別れたい」というのは本音だと思いますね。不倫を裁かれたことや、コミュニケーションがうまくいかない問題があるので。
＞私は、どうにか自分を変えたいという気持ちと、変えられないから彼を失ってしまってもしょうがないと思う気持ちとで、激しく後悔と罪悪感に苛まれてしまっています。
＞夫は完璧なのに、そんな夫を苦しめてしまったのです。
＞夫を苦しめるのであれば別れた方がいい。もしかしたら、自分のためにも距離を取った方がいいのかもしれない。でも、子供のためにも別れたくない。と思っています。
ツッコミどころ満載ですが、「夫を変えるために自分を変えないと！」＝「自分を変えられないから夫も変わらない」になっていませんか？
夫に好かれない自分はダメな自分、私は頑張らないと愛されない、と思っていませんか？
そして、旦那さんは本当に完璧なのでしょうか？？？
本心から、「夫を苦しめるのであれば別れた方がいい」と思えていますか？
本当に「子供のために」別れたくないのでしょうか？
宇佐美円香
痛いところを突いてしまいますが、いかがでしょうか（笑）
＞そしてだんだん、私は夫を愛していて他に愛せる人なんていないと思っていたのに、考えれば考えるだけ、夫を愛しているのかもわからなくなってきました。
＞仮にもし夫が不倫相手とまだ続いていて、飽きて戻ってくるのであれば、温かく迎えたいと思いながらも、こんな私はもう愛されないし、と思うと、もうこんな辛い思いはしたくないと、正直感じています。
自信を失ってしまうのも当然ですよね。
2度と愛されないということもないです。本当に相談者さん次第ですね。
そんな疲れてしまっているご自身を労ってあげるところから始めましょうね。
＞長くなりましたが、そして乱文となりましたが、
＞・私が夫を愛しているのかがわかる方法
＞・罪悪感から抜け出す方法
＞・私の欠点をなくす方法と、気持ちの持ちよう
＞以上を中心に、アドバイスいただけませんでしょうか。
この辺りも含めて回答させていただきますね！
罪悪感でコントロールされないように
離婚宣告されると何とかしようと頑張りすぎるものですが、それって相手からコントロールされてしまう状況を作ることにもなります。
＞そんな夫が、7月に半年間の不倫をしていることがわかりました。
＞私は正常さを失い、不倫相手に会って、二度と会わないように示談交渉をしてしまいました。
とのことなので、旦那さん側としては、
俺も悪かったけれど、不倫を制裁され、妻とも話をしたくない！理解してもらえない！離婚したい！
という幼い旦那さんと、外で頑張らなければいけない（仕事など）旦那さんが共存してしまって、もう自分では手に負えない。だから1人になりたい。というような状況なのだと思います。
宇佐美円香
結構、旦那さんが１人になりたい＝妻と距離を置きたいと思う理由に「仕事では活躍して尊敬され期待されているのに、家では全然扱いが違う」（もしくはその逆）という不満があったりもします。
旦那さんの不倫を制裁した相談者さんは夫婦の2人の関係では「自立」側に立ちますから、不倫されたにも関わらず、不思議なことに夫を傷つけてしまった！と罪悪感を「必要以上に」持つようになります。
その結果、旦那さんが離婚宣告まで達してしまったとなると、
このことにおける全責任は私にある。私が何とかしないと。私が頑張らなきゃ！！！！！
と思うようになるのですが、実はそんなに気にしなくても（背負い込まなくても）いいのです。
こういった罪悪感を持つと、相手の行動に振り回されてしまい、夫のご機嫌を伺うようになり、夫のことがずっと頭の中を支配するようになり、夫が喜んでくれるのなら何でもして、夫が離婚宣告を撤回してくれるのではないかと期待して、必死になってしまうのです。
そうすると悲しいことに、
妻は罪悪感を刺激すれば何でもいうことを聞いて下手に出てくれる
と旦那さんは無自覚かもしれませんが、学習してしまいます。
旦那さんからすれば、離婚宣告をしておけば妻が思い通りに動いてくれるし、何より自分のことを大事にしてくれるし、気を遣ってくれるし、なんでもしてくれるし、メリットがいっぱいあるので、離婚宣告を取り下げる必要がないわけですね。
もちろん、旦那さんにそんな意志はないと思いますが、コントロールされる側（＝相談者さん）は勝手に旦那さんの気持ちを考えてあれこれ気を遣い、振り回されることになっていくのです。
これだとしんどいので、相談者さんが取り組むべきは自分自身、自己肯定感や自分軸というところになります。
自分軸確立についてはこちらの記事を参考にしてください。
長女と末っ子の関係
＞私は長女で、責任感も気も強く、でも本当は甘えたいのに甘え方がわからず、嫌われたくないので外面はいいようなタイプです。
＞夫は末っ子で、誰にでも優しくて、気が利いて、でも自ら発信するタイプではなく穏やかさを重視し、不満をため込んでしまうタイプです。
相談者さん自身の甘えん坊な幼い部分はどうやって満たしているの？
という疑問も出てきます。
それと同時に、
相談者さんが旦那さんにそこまで依存してしまう理由って何だろう？
旦那さんに何を求めていたの？
という点も気になってきます。
心理学的には「親から与えられなかったものをパートナーに求める」というのがとてもメジャーで、この観点からみると相談者さんの家庭環境もお聞きしたいところです。
というのもあり、自分に意識を向けてアプローチをしていきたいですね。
「彼のことを“信頼”し、自分のことに意識を向ける」というのはパートナーシップの基本なので、今後訪れる様々な問題の際にもこのことを思い出していただきたいです。
自分と向き合いましょう
ご相談文を読んでみると、「夫」のことはたくさん書いていますが、「自分」のことにはあまり触れられていないというのが気になりますね。
普段から頭の中が「夫」ばかり、「夫」が主語になっているからではないか？とも思いますので、ガッツリ「自分」と向き合っていきたいです。
日頃からご自身の気持ちを置いてけぼり、放置、2番目、にする癖はないですか？
私は大丈夫（心身ともに健康だし）と思い込む癖があったり、自分を犠牲にして人を助けてばかりだったり、していませんか？
これらは心の中に少しずつ穴を作っていきます。
今の状況、どう考えても正直「寂しい」ですよね？
いつも私のブログでは自己基盤の話もするのですが、もっと噛み砕いて、
- 自分を大切にする。
- 自分に優しくする。
- 自分を喜ばせる。
- 自分の心の声を聞いてあげる。
- 自分を労わる。
- 自分を愛する
こんな自分のための時間を作ることが必要ですし、これがまず自分の感情と繋がる＝自己理解する＝夫への感情を知ることにもなります。
つい他人のために頑張ってしまう方々は自分のことを放置しがちですし、その結果「自分を頑張って大切にする」とか「自分を大切にするって何？」とか迷路に入り込んでしまうこともあるので、自分のことを大切にする時間を作るのも大切です。罪悪感もここを大切にすることでスッと楽になりますよ！
欠点があるから人間は人間らしい
欠点はなくさなくていいのです。
1番良くないのは、
こんな私はダメなのだ、こんな私じゃ愛されない
と自己否定に迷い込んでしまうことです。
自分が感じていることを理解（＝自己理解）し、ありのままを自己承認できるようになると、自分に対する感情が変わると同時に外の世界の見え方も変わってくると思います。
自己基盤についてはこちらの記事を参考にしてください。
しんどい時はカウンセラーやコーチをつけた方が、だんだんと気持ちが楽になってくると思います。
私のコンサルでもお力になりますよ！
この回答が少しでもお力になれたら幸いです。
ご相談いただきありがとうございました。
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