自分自身のパフォーマンスを最大化する
メンタルコーチの宇佐美円香です。
自分自身のパフォーマンスを最大化する
メンタルコーチの宇佐美円香です。
『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします。
相談内容はこちらです。
元恋人への執着を手放したいです。具体的にどうしたらいいでしょうか。
元恋人とは別れた後もお互いに仲良くしたいという気持ちがあり、一番の友人として友達以上恋人未満のような関係が続けていました。
ですが、日に日に揉めるようになり、付き合っていたときよりも喧嘩をするようになってしまいました。
周りの人に意見や仲介を求めたりしても収まらず、関わるとどうしても争ってしまい、傷つけ合うだけになってしまうため、ついに先日もう関わりたくない、と言われてしまいました。
彼には今好きな人がいて、その人のために人生を捧げたいくらいの気持ちでいる、ということも言われました。
彼は私と付き合う前からその子のことが好きだったみたいでした。そのために、私と付き合った事実をなかったことにしたいとも言われました。本当にズルイしなんて酷い人なんだろうと思いました。
それ以外にも彼の今までの言動で、とても傷ついて、許せないことや怒りの感情は沢山あるのですが、でもなぜか彼を失いたくない、離れたくない、忘れられたくないと思ってしまいます。
彼の世界から私の存在を消されると思うと、不安でどうしても許せなくて執着してしまいます。
でも今の執着している状態は良くないと自覚もしているので、早く彼のことを忘れて楽になりたいです。
「執着を手放して幸せになる本」を読んで、手放しワークも自力でやっていますが、本当に手放せるのか不安です。
どうかご教授お願いいたします。
ご相談ありがとうございます。
私もつい一昨年くらいまで、同じような状況でしたが、今はガラッと人間関係が変わりました。
少しでもお力になれたら幸いです。
何かにしがみついている状態のこと。
そのしがみついているもの自体にしか意識が向かず、他に選択肢がない状態。
選択肢が1つしかないと、失ったときに何も無くなってしまう(=手放すという選択肢もない)という不安や怖れが出てくるので、とても苦しくなります。
ある意味、執着することは防衛することでもあり、自分自身が新しい挑戦や冒険をしなくてもいい(動かなくてもいい)状態を作ります。
いろんな事例が出せますが、全ての事例の裏には
・自分には何も価値がないという無価値観
・自分は何もできないという無力感
・相手を失ったら何も残らないという不安や怖れ
などが存在しています。
彼や夫との関係修復や復縁(妻や彼女であるという関係)に執着する女性は、「自分には彼しかいない」と思っている。
会社に執着する男性は、「自分にはこの会社しかない」と思っている。
執着は自分が一方的に起こしているもので、癒着はお互いに2人でしてしまうもの。
執着はネガティブな感情(不安、怖れ、無価値感など)がベースにある。
こだわりはポジティブな感情(楽しみ、喜びなど)がベースにある。
ので、執着は手放すのが辛くて難しいですが、こだわりは手放しが早いです。
許し:相手やその出来事を主体的に(自分軸で)100%受け入れること。特に罪悪感からの自分を解放すること。罪悪感を許し、自分を許し続けていくこと。→その事が起こってよかったと思うことを見つける(恩恵を受け取る)こと。
手放し:自分を幸せにしない思考や感情から自分自身を解放し自由にすること。不要なものを捨てることでもある。
※許しも手放しもどちらも「愛する」ことのひとつ。
もし、あなたが誰かを許していないのであれば、その人を許せない分だけ自分自身の可能性を狭め、窮屈な思考や行動を繰り返すことになります。(愛ではなく罪悪感を選んでいることになります。)
許しは、常に愛を選び続ける姿勢で、人を許す他に、「豊かになることを許す」「パートナーを持つことを自分に許す」という「許可」という意味での許しでもあります。
最終的には自分を許すことが「許し」の目的になってきます。
そして、手放すことで、世界が広がり、自由になります。
自由とは選択肢がある状態。
例)夫のことも好きだけれど、離婚して他の人と幸せになるのもありだと思える。
その人、その出来事に対して感じている感情を解放する。怒り、悲しみ、寂しさ、理不尽さ、罪悪感、無力感などあらゆる感情を解放して、心に余裕を作る。
※ネガティブな感情を手放すことが目標ですが100%でなくてもOK
その人がなぜそのようなことをしたのかを感情的に理解する。
「その人と同じ立場、同じ状況であれば自分も同じことをしたであろう」
思考的な理解ではなく、あくまでも感情で理解する。
「なぜあの人があんなことをしたのか?」
→「私があの人の立場だったら?」
→相手の状況を知る(時には情報が必要)
その人やその出来事により、自分が学んだこと、成長したこと、得たものに感謝を贈る
この許しのプロセスによって得られる恩恵を受け取る
許しのプロセスに加えて、その人から距離をとり、自分と相手を自由にする選択をする。
卒業のプロセス。
→過去の出来事にすることで、プロセスを完了させ終わらせる。
①「幸せになって良い」「豊かになって良い」「自分は理想のパートナーを受け取る価値がある」といったアファメーションをしてみる
②そもそも「なぜ許せないのか?」という分析から、抑圧されている感情を見つけ、解放する。その際に上記の許しのプロセスを活用することもできる。
ご相談者さんはもう読まれているとのことですが、読者の方のために、根本さんの手放し本をご紹介します。自己基盤を築きつつ、この本を読み込んでワークしていくのがおすすめです。
と、ここまで偉そうに心理学の話を書いてきましたが、私も結構執着するタイプだったのでお気持ちよくわかります。(今もパートナーシップにおいては執着することもありますね〜)
>でも今の執着している状態は良くないと自覚もしているので、早く彼のことを忘れて楽になりたいです。
「執着を手放して幸せになる本」を読んで、手放しワークも自力でやっていますが、本当に手放せるのか不安です。
もう手放し本を読んで実践されているのが、さすが自立系武闘派女子と言いますか、素晴らしいですね!私や私のクライアントさんも経験しているのですが、
ワークをしているのに!本読んで知識つけたのに!苦しい!こんなに頑張っているのに!!!!!!!
という状態ではありませんか?
もしそうなのであれば、今は別に忘れなくていい(執着していてもいい)と思いますし、必ず手放せる時が来ますから、そこは安心してくださいね。
執着している=相手に愛を与えられない(&愛を受け取れない)
のがしんどいんですよね。そうなると、相手をどんどん縛り付けて、自分も相手も身動きが取れなくなってしまうのです。要は自由を失ってしまいます。
これは誰でもそうなのですが、パートナーと愛で繋がれなくなると、人は「怒り・憎しみ・悲しみ」などのネガティブな感情で繋がりを持とうとするのです。
>彼の今までの言動で、とても傷ついて、許せないことや怒りの感情は沢山あるのですが、でもなぜか彼を失いたくない、離れたくない、忘れられたくないと思ってしまいます。
>彼の世界から私の存在を消されると思うと、不安でどうしても許せなくて執着してしまいます。
まさにココ。彼とネガティブな感情で繋がって、執着してしまっている状態です。
このような状態の時にすぐに彼との関係を手放す人と、執着し続けてしまう人がいるのですが、そこの差を生む多くの理由は「将来不安(この人がいなくなったら私は孤独になる、他の人が私を好きになってくれるはずがない、が多い)」です。
実は彼が好きだから、愛しているから、という理由よりも、無価値感や不安・怖れが大きな理由で執着してしまっているのです。
ということは、彼ではなく、自分自身にアプローチしていかなければいけないということがわかりますよね。
あとは、よく、「これって好きなのか執着なのかわかりません!」というご質問を頂きますが、皆どちらも持っていると思います。
彼じゃなきゃ嫌だ!彼が他の人に取られるだなんて絶対に嫌。などの執着心がある一方で、彼のことを考えるだけで幸せ。彼と出会えてよかった。などの純粋な好きな気持ちもあるのが普通だと思うんです。
感情って、波のようなものです。海をイメージしてください。
波が穏やかな時もあれば、高い大きい波がくる時もありますよね。
手放しが進むプロセスも、当然感情を扱っていますから、波があるのです。
相談者さんの相談文を読むと、既に「手放したい」と思う気持ちが湧いてきていて、そのために行動を起こされているということですから、まずは第一歩踏み出せていますし、この記事を読む頃にはさらに手放しが進んでいると思います。
しかも。。。根本さんの本に全てのプロセスが書かれているので、ここで書くことも似たようなものになってしまいます。笑
本を熟読して、休みつつ、繰り返しワークをしていくといいですよ。
皆、執着しているときはとんでもなく苦しいので、どうしても「劇的変化」を望んでしまうのですが、じわじわと変化していくものですし、3歩進んで2歩下がるどころか、3歩進んで4歩戻ったり、突然10歩進んだりするような感じになると思います。
自己基盤を整えていくのもいいですね。(下の記事が詳しいです)
考えてみてもいいかなーと思うこととして、「許せないのは本当に彼ですか?」ということです。
両親だったり、兄弟だったり、過去の男だったり、職場の上司や同僚だったり、友達だったり、、、、しませんか?
実は私は、許せなかったのが母親であり、妹には勝手に嫉妬して競争していました(笑)
特に、
>彼は私と付き合う前からその子のことが好きだったみたいでした。そのために、私と付き合った事実をなかったことにしたいとも言われました。本当にズルイしなんて酷い人なんだろうと思いました。
>彼の世界から私の存在を消されると思うと、不安でどうしても許せなくて執着してしまいます。
ここの部分、きょうだいや母親と競争していませんか?気になりますねー。
アプローチできることがここに詰まっていそうです。私のセッションではここを掘り下げたいですね。
私はいつも母親が妹ばかりを優先して、「扱いに差がある」と嫉妬していました。そして、扱いに差があっても強く生きていこうと人生を歩んでいました。
その結果、男性と別れる時に「他の女のところに行くのが許せない」とか「この男を自分の虜にしないと負けた気がする」なんて思いも出てきていたんです。
ご自身でアプローチするのであれば、誰を許せていないのか?誰と戦っているのか?を見つけて、掘り下げ、手放していくことで、彼に対する気持ちがかなり変わってくるように思います。
ただ、手放しって相当辛いですし、カウンセラーやコーチをつけた方が手放しへの時間が短縮されると思います。
相談者さんは既にご存知かと思いますが、手放しのイメージワークをこちらに載せておきますね。
目の前に彼が立っています。
どんな表情をしているように見えますか?
その表情を見てどんな気持ちになりますか?
今、彼に伝えたい気持ちはどんな気持ちでしょう?
その言葉を自由に彼に伝えてみてください。
(できれば声に出して言ってみる)
(少し気持ちがすっきりしたら先に進む)
彼に出会えたこと、感謝できますか?
こんなに辛い思いをするくらいなら、出会わない方が良かったでしょうか?
もし、感謝できるのであれば彼にこう伝えて見ましょう。
「あなたに出会えて、本当に良かった。出会ってくれてありがとう」
そして、最後のハグをします。
ギュッと。
彼の匂いと感触をただ感じて見てください。
そこで一回深呼吸をしましょう。
ゆっくり、深く。
そして、また離れます。
彼は今、どんな表情をしていますか?
その彼に向かって、もう一度、有難うを伝えましょう。
そして、足元を見てください。
そこには2人をずっと繋いできた固い鎖が見えてきます。
今、あなたの手には一つの小さな鍵が握られています。
この鎖を外すための鍵。
ゆっくり跪いてその鍵穴に差し込んでください。
カチャっと音がして鍵が外れ、鎖が解かれました。
立ち上がって彼に伝えましょう。
「もう、あなたは自由です。どこに行くこともできます。」
そして、あなたの方から一歩、距離を取りましょう。
ゆっくりとまた一歩、また一歩、彼から遠ざかって行きます。
少しずつ彼が小さくなっていきます。
10歩くらい離れたところで彼に聞こえるように大きな声で「ありがとう」を叫んでみてください。
そして、くるっと彼に背を向けてゆっくりと歩き出します。
新しい世界に向かって。
背中の方から彼もまた反対方向に歩き出す音が聞こえてきます。
お互いに決して振り返ることはありません。
しばらく歩いていくと目の前に大きな扉が現れました。
その真っ白くて大きな扉を開けてください。
その向こう側にはまったく新しい世界が広がっています。
後ろ手に扉を閉めて、そこのもたれて見てください。
彼のいた世界を断絶し、今、新しい世界に踏み出しました。
その景色をただ感じてみてください。
私が執着してしまった時に必ず意識することが、
「彼のことは大好き。でも彼ってたくさんいる男性のうちの1人なんだよな」
と認識するようにすることです。
心から思えなかったとしても、そうやって意識していると、彼以外のものや人が視界に入ってきて、少しずつ手放しが進んでいきます。
しんどさも少し和らぎますよ!
自分自身でじっくり考えて乗り越えていくのも良いと思いますし、カウンセラー、コーチやコンサルを一時的につけてコミットしていくと、相談者様自身も、そして周りの状況・環境も変化していきます。
ご相談いただきありがとうございました。
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