自分自身のパフォーマンスを最大化する
メンタルコーチの宇佐美円香です。
自分自身のパフォーマンスを最大化する
メンタルコーチの宇佐美円香です。
『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします。
相談内容はこちらです。
実家に親と妹がいます。私が就職する時、まだ学生だった妹が家の中で幅を利かせていて、この頃は暴力もありました。一緒に住んでいてストレスが溜まるので、私は一人暮らしをして就職することにしました。それが間違っていたのではないかと思うことがあります。妹は就職してからも実家に親と住んでいて、親を取られた、負けたように思うのです。
今の私の生活を見れば自立したように見えると思います。しかし、まだ親に甘えたいとも思います。物やお金を欲しがれば、値段にもよるでしょうが買ってくれると思います。でもそれではないのです。逆に、プレゼントしたり旅行に誘ったりもしましたが、それほど喜ばれていないように思います。親から何かしてほしいことがあるかと聞かれることもありますが、どうしたら満足するか分からないのです。
親にはこの気持ちを分かってもらいたいとも思いますが、それで悲しませるよりは、楽しく生きていると思っていてほしいとも思います。
別々に暮らし、気にしないようにして過ごすことはできると思います。しかし、そうしておいて、いつか後悔するのが怖いです。
親離れしていないだけで、自分の生活に集中すればよいことなのでしょうか。または、自分の心の問題であり、ワークで癒すことで解決するのでしょうか。それとも、実際にやり残していること、やるべきことがあるのでしょうか。
ご相談ありがとうございます。
私も8歳歳下の妹がいて、長年比較のような、競争のような、でも仲はいいというような過ごし方をしてきました。そしてそれがパートナーシップにも大きく影響することになったので、そんな経験を踏まえてアドバイスしていきたいと思います。
自立系な方々にあるあるのマインドであり、多くの問題を作り出す原因となるものです。
比較→相手と自分を比べること
競争→相手と勝ち負けを争うことで勝つことが目的。※競争の裏には自信のなさがある。
競争は一概にネガティブな面だけでなく「あの子が頑張っているから、私も頑張ろう」というポジティブな感情を生み出す場合もあります。
相手の長所と自分の短所を比べて劣等感を感じたり、その逆を比べて優越感を感じたりします。
自立ステージ=比較競争のステージと言っても過言ではないですが、常に誰かと自分を比べて優劣を争っています。こうやって争う目的は、「自分だけが愛される・成功する」ためですが、どこまで行ってもこの比較は終わらないので、この比較の罠にハマっているときはいつまで経っても愛されている実感は得られにくく、成功する自信も持てません。
また、自分の挙げた成果や、自分が持っている価値は全く意味がないように感じてしまいます。
人は大体思春期くらいから、他人と自分を比べ始め、他人と自分の違いを気にするようになります。そして、比較して劣等感や優越感を気にするようになります。この比較は終わりがなく、答えもありません。常に自分以外の誰かからの承認を求めているような状態です。
相手に勝つことを目的に行われ、勝者は「自立」・敗者は「依存」に突き落とされるので、勝負に執着してしまう。
正しさの争い→どちらが正しいかを競い合います。理論(正論?)vs感情になることも多いです。
善悪の争い→どちらがいいか悪いかを争います。悪い方は正さなくてはいけないので、負けを認めません。
競争はどちらか一方が生き残る「トーナメント方式」のようなマインドを作り出します。そのため、勝った方もまた孤独で、勝ち続けなければいけないプレッシャーにさらされていくため、徐々に燃え尽きていくことが多いです。
競争している状態=超自立している状態では、他人を頼れない・信じられない状態になります。結果として孤立していくことになります。
前述の通り、競争にはポジティブな面とネガティブな面があります。
ポジティブな面→「やる気」に繋がる
ネガティブな面→足の引っ張り合いをしたり、負けたら終わり、勝ち続けるしかない世界に突入する
競争の陰には、相手への不信感や自分に対する自己不信感があるので、いずれにしても「信頼すること」が鍵となります。
競争を手放す=負けを認める=白旗を上げる=自立を手放す
ということで、負けを認めることが大切で、自立を手放すということは競争の舞台から降りることであるとも言えます。
私は競争大好き人間で今でもよく競争をしてしまいます、意識的に負けを認めることもあります…笑
妹と競争している自覚はなかったのですが、比較していつも嫉妬していたのです。それが私の場合は、職場の女性の上司に投影されて嫌がらせを受けることが多かったです。
詳しくはこちらの記事に記載しています。
誰かのために自分が幸せでない行動をとること。愛を受け取らない態度の1つ。
背景には怖れがあるため、仮に「誰かのために」している行動であっても、他人から見て素晴らしい行動でも、本人に充実感や喜びはありません。
犠牲の背景には、無価値観や劣等感などの自己否定や怖れ、不安がたくさんあり、背負う必要のない荷物を背負っているイメージです。
本当はしたくないけれどしていることや、仕方なくやっていることは全て犠牲で、喜びや充実感を感じられない行動は全て犠牲だと言ってもいいです。
犠牲を基に愛を得ようとすると、「取引」が起きます。
「これをあげるから、それをちょうだい」という関係性のこと。
・愛してあげるから、愛してね
・不倫を許して上げるから、修復してね
・お金を渡すから、私から去っていかないでね
・この仕事を頑張るから、給料上げてね
のような感じで、欲しいものを得るために犠牲をしたり、頑張ったりするため、愛からくる行動ではありません。
愛は「してあげたいからしてあげる」もので、怖れや不安からくる愛ではない行為は疲弊していきます。取引を繰り返すとだんだんと感情が麻痺して、感情とつながれなくなります。
結構やってしまいがち
投影もこちらの記事が詳しいです。
>実家に親と妹がいます。私が就職する時、まだ学生だった妹が家の中で幅を利かせていて、この頃は暴力もありました。一緒に住んでいてストレスが溜まるので、私は一人暮らしをして就職することにしました。それが間違っていたのではないかと思うことがあります。妹は就職してからも実家に親と住んでいて、親を取られた、負けたように思うのです。
妹さんの暴力があったということで、もしかしたらまずは「親を助けられなかったことへの罪悪感・無力感」を持っている可能性も高いですね。助けられなくてごめんなさい、というような感情はありませんか?そんな申し訳なさも感じつつ、無価値感にもつながっているかもしれません。もしくは「親は自分を助けてくれなかった」という思いの場合もあるかもしれませんね。
親を取られた、負けた、という気持ち、わかるぅ〜!
負けたという表現を使っていることからも分かる通り、今現在は妹さんとご自身を比較し競争してしまっている状態ですね。私も過去20年以上無自覚にやってしまっていました。
妹ばかりズルい。妹はいいなぁ〜!なんで妹だけ。
のような気持ちをずーっと持っていましたし、
自分は1人でも大丈夫。1人で頑張れる。
とも強く思っていました。
こういった嫉妬や比較・競争って、相談者さんの「本当の願望」「本当に欲しいもの」を映し出します。
それが
>今の私の生活を見れば自立したように見えると思います。しかし、まだ親に甘えたいとも思います。物やお金を欲しがれば、値段にもよるでしょうが買ってくれると思います。でもそれではないのです。逆に、プレゼントしたり旅行に誘ったりもしましたが、それほど喜ばれていないように思います。親から何かしてほしいことがあるかと聞かれることもありますが、どうしたら満足するか分からないのです。
>親にはこの気持ちを分かってもらいたいとも思いますが、それで悲しませるよりは、楽しく生きていると思っていてほしいとも思います。
ここの文章で表れているとも思うのですが、相談者さんが困っていることは「自分が何を求めているのか、どうしたら満足するのかわからない」ということなんだと思います。
自分が何を求めているのか、どうしたら満足するのかわからない、の原因の1つは親への罪悪感と無力感かな?と感じます。
>逆に、プレゼントしたり旅行に誘ったりもしましたが、それほど喜ばれていないように思います。親から何かしてほしいことがあるかと聞かれることもありますが、どうしたら満足するか分からないのです。
ここの部分が「犠牲」であり「取引」をしていて、
「私はプレゼントしたり旅行に誘ったりしているのに、喜んでくれない(喜んで欲しい)」
ということですよね。つまり、相談者さんはまずは親を喜ばせたいわけです。
その背景に、無力感があって「自分は役に立たない」と思われているように感じます。無力感を感じるということは、それだけ助けたい・与えたい・貢献したい気持ちがあるという証拠でもあります。
この無力感を抜け出す鍵は、「受け取ること」です。
ですので、親から何かして欲しいことがあるかと聞かれたら、思い切って何かお願いしてみる(満足するかどうかは置いておいて)といいと思いますよ!
それが「受け取ること」であり、「頼る・甘える」ことでもありますから。
満足させてもらうために受け取る(取引)のではなく、相手が与えたいと思ってくれているのだから受け取りましょう!(愛)
親から何かをしてもらうのに、理由や犠牲はいらないんですよー
>別々に暮らし、気にしないようにして過ごすことはできると思います。しかし、そうしておいて、いつか後悔するのが怖いです。
>親離れしていないだけで、自分の生活に集中すればよいことなのでしょうか。または、自分の心の問題であり、ワークで癒すことで解決するのでしょうか。それとも、実際にやり残していること、やるべきことがあるのでしょうか。
人は傷つきたくないので、自分が傷つくかもしれないものからは距離を置く(回避する)んですよね。
例えば、不妊治療をしている人が、子供を産んで幸せそうにしている友人から距離を置く(見て見ぬ振りをする)なんていうことも同じです。
相談者さんの場合、子供時代に子供をやってこれなかったようにも思うので、そうなると心の中にはずっと「子どもの私」が存在し続けます。
子ども時代に大人をやる=子どもの自分は抑圧される
のです。
要は、子どもの要素をブチっと切って「大人な自分」を作り上げて、その自分を演じてきたとも言えます。
そうすると30歳になっても、40歳になっても、「ねえねえ、遊ぼうよ。甘えたいよ。もっとお絵かきしたいよ」というような声が聞こえてくるのです。これは相談者さんの内なる子どもの声なんです。
もちろん、大人の耳には「ままごとしようよ。遊びたいよ。」とは聞こえず、「誰か私を支えてくれる人はいないかな。仕事なんてしたくないし、もっと自由に、好きなことだけやっていたいな」というような感じに聞こえたりするので、親離れできていないとか、「自分はまだ大人に成り切れていない。まだまだ子どもだ」と思ってしまうのです。
自分が子どもでいることを許しましょう!
今から子どもに戻ること(子どもでいる時間を作ること)を許可してみませんか?
・羽目を外すことは苦手ですか?
・常識的な、枠にハマった生き方をして、窮屈になっていると感じていませんか?
・人目を気にして、自分を隠してしまう、そんなところはありませんか?
・好きなこと、したいけど我慢してること、ありませんか?
そんなことやっていいの?と思考的にならず、やりたいことを少しずつやってみてください。
オシャレなイタリアンとか、シティホテルでお茶とか、海外旅行とか、エステとか、洋服とか、自分がワクワクすることをどんどん与えてあげます。もちろん、お金がかからないものだっていいですし、子どもっぽいものでもなんでもOKです。ワクワクする感情が出てくるかどうかが大切。
「子ども時代もしたいことを我慢したけど、大人になってもやっぱり我慢している」
というパターンを「大人になったら好きなことができる」というイメージに書き換えていきましょう
こうやって楽しんで過ごしていれば、相談者さんの内なる子ども(インナーチャイルド)は無邪気さ、インスピレーション、創造性、喜び、楽しみの才能をどんどん発揮してくれるようになります。
「多くの宝物」を受け取れる大チャンスです!
あなたの価値、受け取っていきましょう。
これは余談ですが、妹と長らく比較や競争をしていると、職場の上司などから嫌がらせを受けたり、誰かと競ってしまうような状況が発生したりしますが、そんなご経験はありませんか?
もし心当たりがあるのであれば、こちらの記事を読んでみてくださいね。
私はどんな職場に行っても嫌がらせをされて、ずっと根本的な原因がわからず、まさか原因が妹だったとは・・・と驚愕しました。
しんどい時はカウンセラーやコーチをつけた方が、だんだんと気持ちが楽になってくると思います。
私のコンサルでもお力になりますよ!
この回答が少しでもお力になれたら幸いです。
ご相談いただきありがとうございました。
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