こんにちは、現役教員のウサ(@usab1og)です!
私は現役の高校数学教師(教職歴約10年)です。
私が高校生だった約15年前から、進研ゼミもZ会の通信教育も既に有名で、私を含め多くの友人がどちらかの通信教育を利用していました。(ちなみに私はZ会を利用)
通信教育といえば、進研ゼミとZ会の通信教育が有名だけど、どちらに入会するのがいいのかしら?
と感じている方が多いと思います。
実際に私が高校で教えている生徒の中にも、進研ゼミからZ会の通信教育に乗り換えた、という生徒がいましたし、その逆のZ会の通信教育から進研ゼミに乗り換えたという話も聞いたことがあります。
この記事では、
をお伝えしていきます。
中学生講座についてはこちらの記事をどうぞ。
通信教育の大手会社は2つだけ
最近はオンライン学習(タブレット学習)が盛んになってきて、それに伴い、オンライン家庭教師や、タブレット教材等を扱う会社が急増していますが、通信教育の老舗会社といえば、Z会とベネッセの2つだけです。
上でも書いた通り、ベネッセの通信教育はCMでもお馴染みの「進研ゼミ」です。Z会は「Z会の通信教育」としてサービスを提供しています。
やはり老舗の大手会社というだけあって、どちらも内容は充実しており、上手に使えば学力が伸びていくことは間違いありません。
進研ゼミとZ会の通信教育の共通点
オンライン動画教材を視聴できる
どちらも、自分が受けている科目数に関係なく、公開されている全ての動画教材を視聴できます。
進研ゼミ→国社数理英の5科目の教材を視聴可能
Z会の通信教育→国数英の3科目の教材を視聴可能(授業アシスト)
質問サービスを利用できる
どちらも、教材に関する質問サービスを利用することが可能です。
進研ゼミ→進研ゼミの教材内容に関する質問に答えてもらえる(教科質問サービス)
Z会の通信教育→Z会の通信教育の教材内容に関する質問だけでなく、学習計画や進路選択の質問にも答えてもらえる(教えてZ会!)
添削問題があり、添削をしてもらえる
若干、問題の内容に差があります。
進研ゼミ→一般的な問題(平均的な問題)
Z会の通信教育→頻出問題を集めたようなかなり質の高い問題(難しい問題も入っている)
進研ゼミとZ会の通信教育の違い
Z会はiPadスタイルがあるが、進研ゼミはない。
Z会の通信教育はiPadスタイル(全ての学習をiPadで完結)とテキストスタイルを選択することができます。
iPadスタイル
- 映像授業や添削問題など、教材はアプリに配信
- アプリから答案提出可能で返却もスピーディ
- 間違えた問題はアプリにストック
- 学習の進捗がひと目でわかる
テキストスタイル
- 教材はすべて「紙」でお届け
- 会員専用サイト「Z会MyPage」から映像授業も見られる
進研ゼミはタブレットで学習するコースがありません。
タブレットで学習することのメリットは、どこでも学習でき、データが蓄積できるということと、添削問題の送受信が早いということです。
価格は、教科数が増えるほど進研ゼミが安くなる
進研ゼミについて詳しく解説
ターゲット層
偏差値で言うと、模試の偏差値50未満、教科書レベルをきちんと理解しているかどうか?のレベルの生徒をターゲットにしていると感じます。
自分で学習計画を立てられない、自分に必要な学習がわからない、というような生徒でも使いやすいような教材となっています。
しかし、こういったレベルの生徒は「通信教育だと続けられない」可能性が高く、保護者のフォローが必要になると思います。
オンライン家庭教師とセットで受講している人も多いです。
教材内容
デジタル教材は5教科使い放題
進研ゼミは教科数が多くても価格が安いということと、1教科受講の場合でもデジタル教材は5教科使い放題という、大サービスを行っています。
学習計画提案機能
進研ゼミは、自分に合った学習計画を提案してくれる機能があります。大学受験に向けて、志望校に合わせた、個別の計画(今日やるべき科目・単元など)を提案してくれるサービスもあります。
リクルート社のスタディサプリにも学習計画提案サービスがありますが、それがついているコースは料金がとても高いです。
自分の教科書を読み取って、予習復習効率アップ
進研ゼミには、「予習復習 効率UPアプリ」があります。
これはスマホで教科書のバーコードを読み取って、ページ数にかざすと、各単元の重要ポイントを表示してくれるというサービスです。
教科書に合わせた勉強ができるのは定期テスト対策にいいかも。
分からないところは質問サービスで解決できる
分からない問題をスマートフォンで撮影し、質問を送ると、質問に答えてくれるサービスがあります。
年々、直接質問できない生徒が増えているので、いいサービスです。
Z会の通信教育について詳しく解説
ターゲット層
偏差値で言うと、模試の偏差値50以上、教科書レベルをきちんと理解していて、ピンポイントで通信教育を利用し、特定の教科の偏差値を上げたいという生徒をターゲットにしています。
自分で学習計画を立てることができ、自分に必要な学習がわかる、さらには東大京大などの難関大学を狙っているという生徒でも使いやすいような教材となっています。
Z会の通信教育は、最初から「自力で学習できない層」をターゲットにしていません。そのため、教材の内容の質が非常に高く、偏差値50程度の生徒から、偏差値80程度の生徒まで満足させられるような内容となっています。
デジタル教材は国数英の3科目
Z会の通信教育は、理科社会については、偏差値50以上の生徒はあまり困ることが少ないという観点からなのか、国数英のみデジタル教材が提供されています。
2020年から、重要ポイントをスマートフォンで速習できるサービスが始まりました。
質問サービスで教科や学習計画、進路について相談可能
Z会の通信教育は、「教えてZ会!」というサービスで、Z会の教材に関する疑問や学習計画・進路選択の相談にのってもらうことができます。
テキストでのやりとりなので、相談しやすいと思います。また、学習計画や進路の相談ができるのは非常に強みです。スタディサプリやベネッセにはないサービスです。
学習スタイルを選ぶことができる
Z会の通信教育はiPadスタイルとテキストスタイルを選ぶことができ、どちらも質の高い内容となっています。
問題の質、添削の質はベネッセよりも高い
これは今も昔もずっと言われていることですが、
Z会の問題の質と添削の質は、ベネッセよりも非常に高い
です。
Z会の通信教育の添削の質が高いのは、私自身がベネッセの赤ペン先生を大学生のアルバイトとして経験したことがあるのに対し、Z会の通信教育の添削者は教員や塾講経験者の社会人しか採用していないことにも起因していると思います。(つまりZ会の通信教育は大学生を雇わない)
問題の質もZ会の通信教育の方が信頼感があり、大学受験用のテキストはZ会のものを使っている高校や予備校も多いのではないでしょうか。
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