こんにちは、現役教員のウサ(@usab1og)です!
私は現役の数学教師(教職歴10年)です。
昔から、進研ゼミもZ会の通信教育も既に有名で、私を含め多くの友人がどちらかの通信教育を利用していました。(ちなみに私はZ会を利用)
通信教育といえば、進研ゼミとZ会の通信教育が有名だけど、どちらに入会するのがいいのかしら?
と感じている方が多いと思います。
実際に私が教えている生徒の中にも、進研ゼミからZ会の通信教育に乗り換えた、という生徒がいましたし、その逆のZ会の通信教育から進研ゼミに乗り換えたという話も聞いたことがあります。
この記事では、
をお伝えしていきます。
高校生講座についてはこちらの記事をどうぞ。
通信教育の大手会社は2つだけ
最近はオンライン学習が盛んになってきて、それに伴い、オンライン家庭教師や、タブレット教材等を扱う会社が急増しています。
通信教育の老舗会社といえば、Z会とベネッセの2つだけではないでしょうか?
上でも書いた通り、ベネッセの通信教育はCMでもお馴染みの「進研ゼミ」です。Z会は「Z会の通信教育」としてサービスを提供しています。
やはり老舗の大手会社というだけあって、どちらも内容は充実しており、上手に使えば学力が伸びていくことは間違いありません。
進研ゼミとZ会の通信教育の共通点
どちらも、タブレットコースとテキストコースの2コースを展開しています。
進研ゼミ
ハイブリットスタイル
ハイブリットスタイルはタブレット+テキスト教材で勉強を進めるということです。
タブレットのみで完結するのではなく、テキストも利用するスタイルになります。
オリジナルスタイル
オリジナルスタイルはテキストのみで学習する、従来の紙ベースの学習スタイルです。
Z会の通信教育
タブレットコース
Z会の通信教育はタブレットのみで学習が完結する、タブレットコースがあります。
タブレットに書き込むスタイルなので、紙のテキストと同じような効果も期待されます。
テキストコース
紙ベースのテキストコースも用意されています。
タブレットで学習するコースの比較
進研ゼミもZ会の通信教育も、文章を読んだり、映像授業を見たり、付属のペンで問題をタブレットに書き込んだりしながら学習を進めていきます。
自分の学力や得意不得意に合った学習内容を提案してくれる機能もついています。
学習の進め方
進研ゼミ ハイブリットスタイル
毎月配信される教材で学習を進めていきます。
テスト対策などは紙のテキストで演習して、「書いて解く力」もしっかり身につけます。
理解度や正誤パターンに合わせて問題や解説を提示してくれます。
Z会の通信教育 タブレットコース
中学3年間分の単元が全て公開されており、自由にアクセスして学習を進められます。
「添削指導」と「AI技術」で徹底的に個人に合わせた指導を行います。単元もレベルも一人ひとりにピッタリのものを提案。
教材のレベル選択
進研ゼミ ハイブリットスタイル
進研ゼミはテキストも合わせて使うため、学習レベルを選択する必要があります。
これらのコースは途中で変更可能です・
中学1年生
スタンダード:定期テストでの好成績を目指し、入試に直結する内申点の積み上げを重視する
ハイレベル:定期テスト対策に加え、難関校の合格に向け、応用力を強化する
の2コースがあります。
中学2・3年生
受験総合:一般的な公立高校または私立高校合格に向けて、基本問題を確実に解ける力を身につける
難関挑戦:公立難関高校または同等の私立高校合格に向けて、難問まで解ける力を身につける
最難関挑戦:最難関校合格に向けて難問も解ききる思考力・解答スピード・正確性を身につける
の3コースがあります。
Z会の通信教育 タブレットコース
AIが生徒のレベルを判断してくれるので、レベルを選択する必要はありません。
使用するタブレット
進研ゼミ ハイブリットスタイル
進研ゼミの専用タブレットを使います。
市販されているタブレットのようにネットに繋いだり、アプリをダウンロードしたりして使うことはできません。
Z会の通信教育 タブレットコース
Z会の専用タブレットもしくはiPad+Apple pencilを使用します。
Z会の専用タブレットは、市販のタブレットと同じように、退会後も普通のタブレットとして使用することができます。
圧倒的にZ会の方がいいですね。ベネッセは退会しても専用タブレットのままで、ネット接続などができません。
普通のタブレット化できるなんて、経済的です。
教科数
進研ゼミ ハイブリットスタイル
進研ゼミは副教科(実技教科)のコンテンツを配信しており、幅広く学ぶことができるというメリットがありますが、9教科セットでの受講しかできません。
進研ゼミは、低学力層もターゲットにしているので、副教科も教材に頼る必要がある生徒のために9教科用意したのではないかと思います。
Z会の通信教育 タブレットコース
Z会の通信教育は副教科(実技教科)のコンテンツの配信はありませんが、1教科ずつの受講が可能で、学びたい教科を深く学んでいくことが可能です。
主要5教科全てを選択して受講することができます。
Z会は平均以上の層をターゲットにしているので、副教科はつくらず、それぞれの教材の深みで勝負していると思います。
添削問題
どちらにも添削問題があり、添削を受けることができます。
進研ゼミ ハイブリットスタイル
進研ゼミは、紙のテキストで添削問題が届きます。
その添削問題の冊子に書き込んで郵送をするか、書き込んだものを写真にしてネットで提出するかの2パターンで提出をします。
タブレットを利用するコースなのに、なぜかアナログ。
Z会の通信教育 タブレットコース
添削問題はタブレットで配信され、タブレットに直接書き込んで提出。
圧倒的に楽ですね。添削されたものが返却されるのも早いようです。
進度
進研ゼミ ハイブリットスタイル
調整できるが、申請が必要。
ちょっと面倒かも。
Z会の通信教育 タブレットコース
もともと3年間分の単元内容が公開されているので、自分ですぐに調整できる。
自分で予習復習しやすいというメリットもありますね。
利用価格
進研ゼミ ハイブリットスタイル
9教科セットでしか契約できません。
中学1年生:月額約7,000円
中学2年生:月額約7,000円
中学3年生:月額約8,000円
Z会の通信教育 タブレットコース
5教科まとめて受講
中学1年生:月額約10,000円
中学2年生:月額約11,000円
中学3年生:月額約14,000円
1教科だけ受講
中学1年生:月額約2,500円
中学2年生:月額約2,500円
中学3年生:月額約3,000円
複数の教科をまとめて受講したいのであれば、進研ゼミの方がお得かなぁ。
特定の教科を勉強したいのであればZ会ですね。
タブレットコースを使うならどちらがいい?
学力で考える
低学力の生徒なら進研ゼミ。
進研ゼミは主要5教科だけでなく副教科(実技教科)の教材も用意しているので、低学力層の生徒にとっては、学校の定期テスト対策の時にも便利かもしれません。
平均以上の学力の生徒ならZ会の通信教育。
Z会の通信教育は3年分の単元がすべて公開されているので、「どんどん予習を進めたい!」「苦手なところを自分で復習したい!」という平均以上の学力を持った生徒に最適だと思います。
受講教科数で考える
副教科も含めてたくさんの教科を学習したいのであれば、進研ゼミ。
ピンポイントに特定の教科だけ勉強するならZ会の通信教育です。
とはいえ、結局学力は「やるかやらないか」で決まると思うので、どちらを使っても伸びる生徒は伸びますし、伸びない生徒は伸びません。
紙ベースのテキストで学習するコースの比較
学習の進め方
進研ゼミ オリジナルスタイル
毎月届く教材で学習を進めます。
映像授業を見ることはできません。
Z会の通信教育 テキストコース
毎月届く教材で学習を進めます。
Z会が提供する映像授業の動画を見ることができます。
教材のレベル選択
進研ゼミ オリジナルスタイル
進研ゼミはテキストも合わせて使うため、学習レベルを選択する必要があります。
これらのコースは途中で変更可能です・
中学1年生
スタンダード:定期テストでの好成績を目指し、入試に直結する内申点の積み上げを重視する
ハイレベル:定期テスト対策に加え、難関校の合格に向け、応用力を強化する
の2コースがあります。
中学2・3年生
受験総合:一般的な公立高校または私立高校合格に向けて、基本問題を確実に解ける力を身につける
難関挑戦:公立難関高校または同等の私立高校合格に向けて、難問まで解ける力を身につける
最難関挑戦:最難関校合格に向けて難問も解ききる思考力・解答スピード・正確性を身につける
の3コースがあります。
Z会の通信教育 テキストコース
全学年
進学クラス:国立・私立上位校、公立上位校を目指す人向け
特進クラス:最難関国立・私立、最難関公立高校を目指す人向け
タブレットで学習するコースのところでも書きましたが、
進研ゼミは低学力層もターゲットにしています。
Z会は基本的に平均以上の学力の生徒向けです。
教科数
タブレットで学習するコースと同じです。
進研ゼミ オリジナルスタイル
進研ゼミは副教科(実技教科)のテキストを作成しており、幅広く学ぶことができるというメリットがありますが、9教科セットでの受講しかできません。
進研ゼミは、低学力層もターゲットにしているので、副教科も教材に頼る必要がある生徒のために9教科用意したのではないかと思います。
Z会の通信教育 テキストコース
Z会の通信教育は副教科(実技教科)のテキストはありませんが、1教科ずつの受講が可能で、学びたい教科を深く学んでいくことが可能です。
主要5教科全てを選択して受講することができます。
Z会は平均以上の層をターゲットにしているので、副教科はつくらず、それぞれの教材の深みで勝負していると思います。
添削問題
どちらにも添削問題があり、添削を受けることができます。
進研ゼミ オリジナルスタイル
進研ゼミは、紙のテキストで添削問題が届きます。
その添削問題の冊子に書き込んで郵送をするか、書き込んだものを写真にしてネットで提出するかの2パターンで提出をします。
タブレットを利用するコースと同じですね。
Z会の通信教育 テキストコース
添削問題が紙ベースで送られてきて、郵送をします。
進度
進研ゼミ オリジナルスタイル
調整できるが、申請が必要。
Z会の通信教育 テキストコース
調整できるが、申請が必要。
どちらも同じですね、テキストのレベルを変える必要があるからです。
利用価格
進研ゼミ オリジナルスタイル
9教科セットでしか契約できません。
中学1年生:月額約7,000円
中学2年生:月額約7,000円
中学3年生:月額約8,000円
Z会の通信教育 テキストコース
5教科まとめて受講
中学1年生:月額約13,000円
中学2年生:月額約13,000円
中学3年生:月額約18,000円
1教科だけ受講
中学1年生:月額約3,000円
中学2年生:月額約3,000円
中学3年生:月額約4,000円
複数の教科をまとめて受講したいのであれば、進研ゼミの方がお得。
特定の教科を勉強したいのであればZ会ですね。
紙のテキストで学習するコースならどちらがいい?
結局、タブレットのコースと選択の仕方は同じになると思います。
学力で考える
低学力の生徒なら進研ゼミ。
進研ゼミは主要5教科だけでなく副教科(実技教科)の教材も用意しているので、低学力層の生徒にとっては、学校の定期テスト対策の時にも便利かもしれません。
平均以上の学力の生徒ならZ会の通信教育。質の高い問題に多く触れることができます。
受講教科数で考える
副教科も含めてたくさんの教科を学習したいのであれば、進研ゼミ。
ピンポイントに特定の教科だけ勉強するならZ会の通信教育です。
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