メンタルコーチの宇佐美円香です。
誰かに見下されたくありません!!【お悩み相談】
『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします。
ご相談内容
相談内容はこちらです。
私は大学を卒業し、14年同じ中小企業で事務職をして働いてきました。現在37才です。
入社時から同じ課で働く女性社員(彼女は短大卒で2つ下)がいます。この女がまぁ仕事をしません!おまけに常識外れで、仕事中の居眠り、過剰な有給取得(突然親を病院に連れていくと嘘をつき急に休み、ネイルやジムへ行くetcなど、これらは嘘と証拠は掴み済み)などとにかくいかれた人です。
私は昔から、人に反論したり怒ったりできず、嫌だと思っても言えません。
人に嫌われたくない、良い人でいようとします。周りからはよく優しいと言われますが、優しいと言われるとそこしかないのかと落ち込みます。
彼女は顔は目がくりくりしてて、今までちやほやもされてきたのでしょう。周りの男性社員の前ではクネクネ女を出し甘えるので、彼女のアホさに気づいてはいるものの男性は悪い気はしないのか、おもしろがってか褒めたりして、ますその女は調子にのり、それを見てイライラ。
同期入社、同じ部署、自分でいうのもなんですがわたしは顔に自信はないですが愛嬌はある方で好んでくれる人もいて、なぜか私には敵意剥き出しでマウントをとってきます。私のいない所でこそこそ吹き込んだり、私に直接マウントとったりです。
だからすごく嫌いです。周りからはちょっと言ったほうがいいと言われるのですが、チキンのため本人には言えなくずっと我慢しています。
なんで私の周りにこんな人がいるんだろう、こんな長い間なんで一緒に仕事しなきゃいけないんだろう、と腹立たしいです。
そこで自分のこれまでを振り返ってみると、小中高の学生時代にもこのような我慢の友人関係を築いていた事に気づきました。
可愛くてモテる、少し派手めな友達といると、もう1人別の人が現れてそのかわいい子に気にいられたいのかヨイショしだします。その時私の事を下げたような発言をしたり、可愛いこ→自分→私という関係のようなポジション作りをしようとされる事がよくあり、悲しかったんですよね。
もちろんこうじゃない友達関係を築けたこともありますが、見下してくる人がチョロチョロ現れ、嫌な記憶が残っています。
大人になってもこういう状態になってしまうのは、このような学生時代の体験と関係があったりするのでしょうか?
またこういう目に合わず、はっきり嫌な事を伝えて、良い人をやめるにはどうしたらいいのでしょうか?我慢ばかりしたくないです。アドバイス頂けますでしょうか?よろしくお願いします。
ご相談ありがとうございます。
私も「見下されたくない!!!!」で長いこと悩んできて、今は全く悩まなくなりました。
その経験も踏まえて回答させていただきます。
中高生にも読んでもらいたいお悩みです!!!
回答
私もこんなことがありました。
最初から自分のことを話すのもなんだか気が引けますが、私も過去の職場、それもいく先々で「お局さん」とその腰巾着のような人から度々攻撃を受けました。
元々目立つタイプですし、嫉妬されやすいタイプでもあるので今思えば仕方ないのですが、割と当時は深く悩んでいたものです。笑
私は長いことフルタイムで学校の先生をしていたのですが、どこの職場へ行っても現れるお局と腰巾着に、当時、
なんでこんなに私を見下して、嫌がらせをしてくるのだろう
とずっと思っていたのです。いや、思っているだけではなく、やられたらやり返す精神で、ボッコボコにやり返しておりました。その節は大変申し訳ございませんでした。
そして、後日心理学を学んでから気がついたことがありました。
見下していたのは自分だった
相手に見下されていると思っていましたが、それ以上に、私は相手のことを見下していたのです。
相手に対して、いい年してこんなことをするなんて可哀想な人。とか、表面だけ取り繕っていても素性がバレバレだから意味がないよな、とか。
これはもう120%必ずと言ってもいいのですが、
誰かに見下されていると感じる時は、自分が相手を見下している時である
ドキッとしませんか??
私のように可哀想な人だなぁという見下し方をしている場合もありますが、大概相手に「劣等感」を感じる時に、相手を悪者にするために「自分に嫌なことをする悪い奴」という捉え方をして、被害者になりきってしまうのです。
>入社時から同じ課で働く女性社員(彼女は短大卒で2つ下)がいます。この女がまぁ仕事をしません!おまけに常識外れで、仕事中の居眠り、過剰な有給取得(突然親を病院に連れていくと嘘をつき急に休み、ネイルやジムへ行くetcなど、これらは嘘と証拠は掴み済み)などとにかくいかれた人です。
この部分、相手を見下す理由としてこんな項目を自分で用意しているのがよく分かりますよね。
心理学的には「投影」というのですが、自分が相手を見下していると、相手が自分を見下しているように見えたり、実際に見下されるという現象が起きます。
燃えたぎる嫉妬心から才能に気づく
相談者さまの場合は、分かりやすい嫉妬心も垣間見えます。
>彼女は顔は目がくりくりしてて、今までちやほやもされてきたのでしょう。周りの男性社員の前ではクネクネ女を出し甘えるので、彼女のアホさに気づいてはいるものの男性は悪い気はしないのか、おもしろがってか褒めたりして、ますその女は調子にのり、それを見てイライラ。
>同期入社、同じ部署、自分でいうのもなんですがわたしは顔に自信はないですが愛嬌はある方で好んでくれる人もいて、なぜか私には敵意剥き出しでマウントをとってきます。私のいない所でこそこそ吹き込んだり、私に直接マウントとったりです。
・自分の顔に自信がない→相手の顔が羨ましい(目がくりくりしている)
・自分は我慢して言いたいことが言えない→相手は男性社員の前でも自分らしさを出して甘えているのが羨ましい
・愛嬌は自信がある→相手と互角に戦えると思っている=マウントを感じる原因に
という至ってシンプルな嫉妬心を抱えていらっしゃいますね。
マウントを感じる時は、自分が相手を見下していて、尚且つ自分が自信を持っているものがあると、相手がそれに対してマウントをとってきているように感じてしまうという節もあります。
別に嫉妬心は悪いものではないですよ!!!
少しだけ嫉妬についてお話しすると、嫉妬心は「自分の才能や価値、欲望を教えてくれるもの」ということはご存知ですか?
人間、自分が「やりたい・なりたい」と思えないものには欲が出ず、嫉妬心を感じないのです。
そして「やりたい・なりたい」と思うことは「心のどこかで自分にもできると思っている」ことでもあります。
つまり、
嫉妬を感じるものは、自分もその才能や価値を持っている
ということでもあるのです。
>彼女は顔は目がくりくりしてて、今までちやほやもされてきたのでしょう。周りの男性社員の前ではクネクネ女を出し甘えるので、彼女のアホさに気づいてはいるものの男性は悪い気はしないのか、おもしろがってか褒めたりして、ますその女は調子にのり、それを見てイライラ。
と表現されていますが、まさにこれは相談者さんが「できるのにやっていないこと」。もしくは「できるのに我慢していること」なのかもしれません。
恥ずかしさや、ためらい、方法がわからないなどの理由でできていない、できてこなかったから嫉妬心を感じているだけで、実際は本当に愛嬌があって、相手のように振る舞える方なのだと思います。
自分を否定していませんか?
相談文を読むと、非常に誠実にお仕事をされていて、真面目な方なのかなと想像できます。
自分を否定する癖があったり、〇〇してはいけないなどの禁止事項をたくさん作っていませんか?
そしてそれが、相手の
>周りの男性社員の前ではクネクネ女を出し甘えるので、彼女のアホさに気づいてはいるものの男性は悪い気はしないのか、おもしろがってか褒めたりして、ますその女は調子にのり、それを見てイライラ。
こんな行動と被っていたりしませんか??恥ずかしいことだからしてはいけない、とか。自分は可愛くないからそんなことはできない、とか。
人に甘えられない、頼れない自分はダメだ、優しいしか取り柄がないからしっかりしなければいけない、など色々推測ができますが、このようなことで自分を責めていると、相手の行動や言動が「図星」になって自分の心にグサっと刺さることもあります。
していい我慢としないほうがいい我慢
>そこで自分のこれまでを振り返ってみると、小中高の学生時代にもこのような我慢の友人関係を築いていた事に気づきました。
>可愛くてモテる、少し派手めな友達といると、もう1人別の人が現れてそのかわいい子に気にいられたいのかヨイショしだします。その時私の事を下げたような発言をしたり、可愛いこ→自分→私という関係のようなポジション作りをしようとされる事がよくあり、悲しかったんですよね。
ご自身でもおっしゃっている通り、我慢我慢の生き方をされてきた分、「自分らしさ」を見失ってしまっているのかもしれませんね。
カウンセラーだと「我慢しなくてもいいんですよ」なんて話をする人も多いのですが、私は「した方がいい我慢」と「しない方がいい我慢」が存在すると思っています。
した方がいい我慢
した方がいい我慢=自分を成長させるための我慢
です。
子供で言えば「遊ぶのを我慢して、勉強や部活を頑張る」のような。
大人で言えば、子供と同様に仕事や勉強のこともあるでしょうし、「行きたい飲み会を我慢して、家族サービスのために家に帰る」のようなことも。
要するに、我慢した結果、自分にとっていいことが起きる我慢はした方がいい場合が多いです。
しない方がいい我慢
しない方がいい我慢=自分を成長させない我慢
です。
子供で言えば「友達の意地悪を我慢して耐える」とか。
大人で言えば「自分だけが我慢すれば丸くおさまるから我慢しておこう」とか。
こういう時って、我慢すればするほど、自分にとって悪いことしか起きないのです。
しない方がいい我慢が多くなると、
「自分の言いたいことが言えない」問題が出てきます。
>そこで自分のこれまでを振り返ってみると、小中高の学生時代にもこのような我慢の友人関係を築いていた事に気づきました。
>可愛くてモテる、少し派手めな友達といると、もう1人別の人が現れてそのかわいい子に気にいられたいのかヨイショしだします。その時私の事を下げたような発言をしたり、可愛いこ→自分→私という関係のようなポジション作りをしようとされる事がよくあり、悲しかったんですよね。
この話なんかは分かりやすいのですが、当時「悲しい」って言ってみましたか?
それともそこをグッと堪えて我慢していましたか?
なんとなく我慢して、可愛い子と心の中で戦ってしまっていたのではないかなー?と推測します。
ここで素直に「悲しい」とボソッと言えると、かなり楽なんですけどね。(案外相手はポジション作りをしようと思っているわけではないことも多い)
しない方がいい我慢をし続けていると、無駄な競争を作り上げて、自分を「被害者」にしてしまうという最悪のデメリットがあるのです。
>大人になってもこういう状態になってしまうのは、このような学生時代の体験と関係があったりするのでしょうか?
という質問に対しては、関係はあるけれど、別に大きく関係しているわけではない。が答えになると思います。それよりも、学生時代も含めた生育歴(どのように育ってきたか)や家族関係、友人関係の中で、いつも「しなくていい我慢」をし続けた結果、心の中で誰かと競争する癖がついてしまったのだと思います。
我慢を精査していくこと
>またこういう目に合わず、はっきり嫌な事を伝えて、良い人をやめるにはどうしたらいいのでしょうか?我慢ばかりしたくないです。アドバイス頂けますでしょうか?よろしくお願いします
とのことなので、アドバイスをするとしたら、
まずは「しなくてもいい我慢」をやめていきましょう。
ですね。
それだけで、誰かと競争してしまうことが減り、もしかしたらマウントが一切なくなるかもしれません。上記で「しなくてもいい我慢」については説明させていただいたので、それを基準に「しなくてもいい我慢」を1つ1つ手放していきましょう。
しなくてもいい我慢を手放すステップ
- 今「しなくてもいい我慢をしている」ことに気づけるようになる
- 気づけるようになったら、いつもと違う反応をしてみる
シンプルな2ステップです。笑
例えば、
>同期入社、同じ部署、自分でいうのもなんですがわたしは顔に自信はないですが愛嬌はある方で好んでくれる人もいて、なぜか私には敵意剥き出しでマウントをとってきます。私のいない所でこそこそ吹き込んだり、私に直接マウントとったりです。
こんなシーンがやってきたら、いつもなら何も言わずに我慢するところなのかもしれませんが。
相手に
そんな風に言われると悲しいです
とサラッと言ってみてください。(案外負けた気がして言えないものです)
でもこの言葉を言えるのって「競争していない証拠」なんですよ。自ら白旗をあげて競争の舞台から降りることになるので、普段から競争の癖がついている人にはとても嫌なことなんです。
相手を勝たせてあげるくらいのつもりで最初は言ってみましょう。
シンプルなことですが、案外難しいのです。
でも効果抜群ですよ。
上手くいかない場合は、コーチやカウンセラーの力を借りるのもいいかもしれませんね。
この回答が少しでもお力になれたら幸いです。
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