教員を辞めて転職したいけれど、どんな職業に就くのがいいのかなぁ。
そんな疑問にお答えします。
こんにちは、現役教員のウサ(@usab1og)です!
この記事を読むと、
を知ることができます。
私は教員からの転職を2度経験しています。最終的に今はまた教師として働いていますが…その経験談を具体的に書いていきたいと思います。
教員からの転職を考えている人の参考になれば幸いです。
私は、私学教員→大学職員→公立教員→プロ家庭教師→私学教員→在外教育施設教員という少し変わった経歴ですが、一般企業も含めて何回か転職活動をしています。
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教員から転職するのにオススメの職業
公務員
市役所、都道府県庁などの職員や大学職員は、教員から転職しやすいです。
1番の理由は、過去の職歴をあまり気にしない採用なので、教員経験が足を引っ張ることはありません。(一般企業だと、元教員だからという理由で断られることがあります)
給料は教員の時よりも下がる場合も多いですが、ライフワークバランスが取れます。
ただ、完全に事務仕事になりますので、それを受け入れられる人ならいいと思います。
私は事務仕事が致命的に向いていませんでした…。
自由な時間や休みが増えたのに、心を病んでしまったので、事務仕事に向いているかどうかは考えた方がいいと思います。
私が公務員試験を受けた時に利用したのはLECの市役所2ヵ月合格コース(通信講座)です。
市役所とタイトルがついていますが、大学職員の試験対策も兼ねている内容です。
- 教養試験・論作文試験・面接試験対策を2ヵ月でできる
- 論作文対策も面接対策も市役所・大学職員採用試験専用
- 模擬面接(面接練習)を回数無制限で受講できる
という内容で、一見値段は高くみられがちですが、この講座をやっただけで、私は大学職員、複数の市役所や都道府県庁から内定をいただくことができました。
安いテキストで、働きながらモチベーションを保つという方法もありますが、当時は激務だったのでお金を払ってでも自分を奮い立たせて絶対に合格したいと思っていました。
絶対に公務員に転職したい!という方にはオススメです。
一般企業(特に教育系は転職しやすい)
私は教育系大手のB、通信教育大手のZ、予備校大手のKに内定をいただきました。Bは教育系の営業職、Zは総合職、Kは事務職として応募し、内定をGETしました。
教育系以外の会社も紹介されましたが、私自身があまり教育系以外に興味がなかったので受けませんでした。意外と選択肢がたくさんあったように思います。
Bは当時20代後半だったので第二新卒エージェントneoを通して応募し、内定をいただき、
ZとKはマイナビエージェントを通して応募し、内定をいただきました。
エージェントにたくさん登録する人がいますが、たくさん登録する必要はなく、
20代→第二新卒エージェントneoとマイナビエージェントの2つ
30代以上→マイナビエージェントのみ
に登録するだけで十分だと思っています。
第二新卒エージェントneoは20代の方におすすめ
教員の職歴は一般企業で評価されないことが多いと聞いたので、あえて経験・学歴不問でフリーター、中卒、高卒、大学中退、大学卒業後(既卒)、海外留学から帰国後、就職浪人、 公務員試験からの民間企業就職への切り替え、短期離職、第二新卒(就業後3年以内の離職)というような人を対象にした第二新卒エージェントneoに登録をしました。(当時26歳)
- カウンセリングだけでも非常にためになる(参考になる)
- 多方面からキャリアプランを考えてくれる
- 書類の添削をしてくれる
- 入社後までサポートしてくれる
という非常にサービスの良いエージェントでした。
公務員試験と並行して転職活動していると話すと、並行できるようなスケジュールで転職活動の提案をしてくれます。
>>第二新卒エージェントneo (無料相談実施中)
30代以上の方にはマイナビエージェントがおすすめ
最初は、とりあえず大手だからという理由で登録しましたが、リクナビなどの他の大手のエージェントと比較して、最も対応が良く、成果も上げられたエージェントがマイナビエージェントでした。
- キャリアアドバイザーの腕が良すぎる(感動した)
- ヒアリング・アドバイス・求人提案が丁寧で質が高い
- 最もたくさんの企業とマッチングした
- 書類添削をしてくれる
- 面接対策をしてくれる
- 教育系の求人数は他のエージェントよりたくさん持っているのでは?と感じた
マイナビも、公務員試験と並行して転職活動していると話すと、細かく並行したスケジューリングを提案してくれたので助かりました。
教員からの転職はなかなか大変なので、エージェントに頼ることをオススメします。
IT系フリーランスまたはIT系企業
私は公務員試験勉強をしていたのでできなかったのですが、私の元同僚で一般企業に転職した人のうちの半分は、教員時代にプログラミングスクールに通い(オンラインで)、そのままIT企業に転職orフリーランスとして独立してしまった人が多いです。
文系の人でも、今成功している(年収1000万とか・・・)人が多く、今後絶対に伸びる分野なので、私もプログラミングスクールに通っておけばよかったと何度か思いました。
転職してフリーランスとして独立して稼いでいる元同僚に聞くと、通っていたのはTechAcademyで、なぜか他の転職した元同僚たちも同じプログラミングスクールに通っていたようです。(職場内で評判がよく、絶対に転職できるからということで同じところに通ったらしい)
- オンライン完結型のスクール
- 色々なコースがあるが1コース申し込むともう1コース無料でついてくる
- どのコースを受けても転職・独立可能
- 1週間の無料体験だけでWebアプリケーション基礎を学べる
など、私から見ても魅力的なプログラミングスクールです。
プログラミングといっても、サイトを作成するようなウェブデザインを学ぶコースから、アプリ開発のコースまであるので、とりあえず1週間の無料体験試してみるのはありだと思います。
教育系フリーランス
フリーランスの家庭教師(またはオンライン家庭教師)として働くことが可能です。
2020年から急激にオンライン予備校やオンライン家庭教師の需要が伸びたので、採用も増えています。
私は2017年でしたが、オンライン家庭教師だけで月収20万ほど稼いでいました。今なら、本気でやれば40万円以上稼げると思います。(当時の仲間は現在月収50万前後のようです。)
私の転職体験記
1回目の転職は国立大学職員
最初に教員を辞めることになったのは、大阪で働いている人と結婚したので、大阪に住まなければいけなくなったからです。
教員としてフルタイムで働きながらの転職活動だった(しかも高校3年生の担任だった)ため、国立大学職員1本で転職活動を行いました。(落ちたら高校の非常勤講師に応募しようと思っていました。)
国立大学職員になる方法は2つあります。
- 各国立大学が実施している独自採用試験に合格する
- 地区ごとに実施している国立大学法人職員統一採用試験に合格する
独自採用試験は4〜6月、統一採用試験は9〜11月に実施されます。私は独自採用試験を行なっている大阪大学に応募しました。試験内容としては以下の通りです。
1次試験→書類審査(履歴書・自己PR)
2次試験→グループディスカッション
3次試験→SPI(教養+英語)
4次試験→個人面接(課長レベル)
最終試験→個人面接(役員レベル)
統一採用試験は受験しませんでしたが、1次試験は教養試験、2次試験は書類と面接試験になっています。
教員から国立大学職員へ転職しやすいワケ
世間では「ホワイト」と言われている大学職員ですが、実際は教員よりは楽だけど…くらいの激務です。ホワイトなのは一部の有名私立大学の職員くらいだと思います。
地方自治体の行政職員と同じくらいの業務量だと思って頂くといいと思います。
その代わり、元国家公務員ですので文部科学省共済に加入することができます。その他の福利厚生もほとんど国家公務員に準じています。
私は正規の職員として学生生活課に配属されましたが、結局パソコンと1日中向き合う生活が苦痛で、心身に異常をきたしました。
毎日動悸がおさまらず、吐き気が止まらず、夜は眠れない。ゆっくり眠れるのは土曜日の夜だけ。特に仕事がキツいわけでも、周りの環境が悪いわけでもありませんでしたが、とにかくガラッと生活が変わったためか、心身に異常をきたしてしまいました。
上司に相談しましたが、休職してまた復職したとしても同じことの繰り返しだと思ったので、あっさりと退職してしまいました。
もう教職は嫌だ!という人にとっては良いかもしれません。
給料は公立教員とさほど変わりません。
2回目の転職活動
大学職員を退職後、すぐに超絶ブラックな公立中学校の臨時的任用教員として働きました。心身を壊しもともと定められていた契約期間(3ヶ月くらいでした)で退職してしまいます。
私が声を大にして言いたいのは、今もし、メンタルが壊れている、体調に以上が出ている人は、転職する前に必ず休んだ方がいいです。
私はそれをしなかった(当時メンタルが壊れていることにも気が付けなかった)ので、結果として2つの職場を短期で退職することになりました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ↓
この時期は本当に悩みました。
教員に戻りたくて大学職員を退職したのに、教員に戻っても身体がおかしい…ネットを見ると「年度途中で辞めるなんて、教師として無責任」の文字…そんなの分かっているんですけどね。
でも、教員だって人間ですから、そういうこともあります。とりあえず心を復活させようと思い、休みながらオンライン家庭教師として働きつつ、このブログの立ち上げ&転職活動を開始します。
オンライン家庭教師に登録した
とりあえず無職になるのは困るので、オンライン家庭教師に登録しました。すぐに生徒がついて、それなりに稼げるようになりました。
オンライン家庭教師はパソコンかタブレットさえあれば自宅でできます。また「元教師」という肩書きがあればすぐに生徒がつくので、繋ぎの仕事としてはかなりオススメです。50分の授業で1500円〜なので普通にアルバイトするよりも稼げます。
当時20万円くらいオンライン家庭教師で稼いでいました。
掛け持ちできる非常勤講師を見つけた
オンライン家庭教師の給料は15〜20万円ほどでしたが、まだ余裕があったので非常勤講師の求人を探しました。
時期的にかなり微妙な時期だったのと、公立校で痛い目にあっていたので、私立の偏差値高めの学校を選びました。やはり私は私立が好きです。
もし公立しか経験のない方は私立に移るというのもアリだと思います。
転職サイト・エージェントに登録し、一般企業を受けた
転職活動の時点では、教師を続けるか、民間に転職するか、公務員になるか悩んでいたので、とりあえず手当たり次第転職エージェントに登録しました。
色々登録はしましたが、元教員という経歴を活かす転職を一緒に考えてくれたなぁ〜と思える転職エージェントはマイナビAGENT でした。大手なのでマイナビAGENTしか持っていない求人情報もたくさんあります。
リクナビなどにも登録しましたが、全然対応が違いました。
元の給料がそこそこ高かったので、同じような待遇になるように求人情報を探してくれたのもマイナビだけです。(逆に言えば、他のエージェントは「教員の民間への転職は厳しい」と言ってブラックじゃないの?というような求人を勧められました。)
私が受けた民間企業は、以下の3つです。2社内定を頂きましたが、結局辞退してしまいました。転職エージェントの担当さんとの面談は、自分の気持ちを整理したり、将来を考えるためにも有意義な場だったと思っています。
- 教育系大手のB
- 通信教育大手のZ
- 予備校大手のK
私が応募したのは上記の3つですが、全く教育系に関係のない企業の情報も紹介してもらえました。某三大商社系の企業や大手メーカーの営業なんかも興味がありましたが、散々悩んだ末、応募には至りませんでした。
正直、塾・予備校業界は人材不足なので、元教師なら応募すれば即採用されると思います。また、今は児童福祉関係の職も人材を必要としているのでそちらの方も応募すれば即採用であると実感しました。
公務員試験は教員にとって有利
上記と並行して、市の公務員を受験しました。
公務員試験の教養試験は、教員採用試験の一般教養や国立大学職員の教養試験と内容が同じなので、さほど対策することなく筆記試験はパスすることができました。面接もありますが、教員採用試験の面接の方が恥ずかしいことをさせられる(場面指導や模擬授業など)ため、緊張せずに受けることができました。
私が公務員試験を受けた時に利用したのはLECの市役所2ヵ月合格コース(通信講座)です。教員として働きながらでも、モチベーションを保って勉強することができたのはこの通信講座のおかげだと思います。
結果として5自治体から内定をいただきました。
コメント
新卒正規採用の教員3年目です。
市役所に転職しようと考えているのですが、見込み年収はどれくらいだったのでしょうか?ご教授願います。
やまじさん
コメントありがとうございます。
見込み年収は350万弱でした。
もともと教員より基本給が低いのと、教員の3年間は行政の1.5年に換算されていたのだと思います。