こんにちは、ウサ(@usab1og)です!
月経カップを知っていますか?
私は月経カップのリリーカップワンを購入し、現在愛用しています。
日本では生理用ナプキンがメジャーで、タンポンですら利用者が少ないと思います。やっとここ数年で布ナプキンが出てきて、月経カップも存在している割には認知度が低いと思っています。
私は日本にいるときに月経カップを買って使ってみたかったのですが、買う手段が通販しかなくて躊躇して買わずにいました。イギリスに来てからは、スーパーに普通に月経カップが売っていて、選びたい放題です。ヨーロッパではかなりメジャーな生理用品だということがよく分かります。
月経カップとは?
医療用シリコンなどでできたカップ型の生理用品です。
タンポンと同じように膣内に挿入し、カップの中に経血を溜めることができるため、経血のにおいやナプキンによる蒸れなどの悩みから解放されます。基本的にタンポンよりも使用可能時間が長いので、朝入れたら夜まで外す必要がありません。
正しく使用すれば繰り返し使えるので、生理用品のゴミを減らせるほか、長い目でみるとお財布にも優しいアイテムです。
月経カップの種類
基本的な形はベルを逆さにしたような形です。
カップを引っ張るための突起の形
月経カップには、月経カップを引っ張って膣から引き抜くための突起がついています。
- 棒タイプ
- リングタイプ
があります。
オススメはリングのタイプです。
ネットで月経カップを検索すると、「膣から取れなくなった」と出てくる記事がありますが、それは確実に棒タイプのカップです。リングタイプは指やひもを引っ掛けられるので、奥に行っても抜くことができます。
ちなみに私が買ったリリーカップワンはリングタイプです。
カップのシリコン
ほとんどの製品が医療用シリコンでできていますが、そうでない製品もありますので、医療用シリコンで作られているものを選ぶといいと思います。
シリコンの厚み
シリコンが厚めのものと薄めのものがあります。どちらにもメリットデメリットがあります。
- 厚めのものは、挿入がやや難しいが、膣の中でカップが開きやすく、漏れにくい。
- 薄めのものは、挿入は簡単だが、膣の中でカップが開きにくく、漏れることがある。
私は初心者でも厚めのシリコンがしっかりしているものを選んだ方がいいと思っています。
私が買ったリリーカップワンは、医療用シリコンで、シリコンが厚めでしっかりしているので、挿入に何度か練習は必要ですが、膣の中でカップが開かないということはありません、漏れもほぼありません。
カップのサイズ
月経カップのサイズは、それぞれのカップによって、大きめ、小さめ、など選ぶことができます。
一般的に、出産経験がない人は小さめ、出産経験がある人は大きめを選ぶことが推奨されています。
リリーカップワンのような初心者向けのモデルはそもそもサイズ展開がないこともあります。
個人的には、タンポン派の人はどのサイズでもいけると思います。海外製の月経カップの場合はサイズが大きめなので、小さいサイズを選んだ方が安心かもしれません。
リリーカップワンがオススメな理由
リングタイプである
月経カップで心配なのが「取り出せなくなること」です。
実際にGoogleで検索をすると、膣から取り出せなくなって病院行きになっている人がたくさんいます。おそらく棒タイプを使っている人だと思います。リングタイプは指を引っ掛けられますし、タンポンのように紐を引っ掛けておくこともできるので、取り出せなくなる心配はありません。
シリコンが厚めである
シリコンは医療用シリコンで、厚めなので、カップが膣内でしっかりフィットし、漏れが少ないです。挿入時も、カップが膣内で開かないなんてことがないので初心者でも安心です。
折りたためる&専用ケースがついている
普通の月経カップは携帯用に折りたためませんが、リリーカップワンはフラットに折りたたむことができます。さらに専用のケースがついているので、生理用ナプキンよりもコンパクトになり、携帯するのにもかさばりません。
月経カップの使い方
消毒する
「月経カップ 使い方」で検索すると、鍋や電子レンジで煮沸消毒してくださいと出てきますが、もっと簡単な煮沸消毒の方法があります。
電子ケトルに水とともに入れて沸騰させましょう。
すぐに煮沸消毒が終わります。なんで電子ケトルで煮沸する方法が出てこないのかな?と疑問でした。笑
医療用シリコンなので溶けちゃうなんてことはありません。
挿入する
手を洗う
必ず挿入前に手を洗います。手の雑菌が繁殖すると困るので・・・。
月経カップを折る
カップの厚さによって、折り方を変えた方がいいと思います。
- 厚めのカップは、パンチダウン(Half V Foldとも言う)がオススメ。C折りは入れるときに痛い。
- 薄めのカップは、C折りがオススメ。カップが膣内で開きやすいです。
リリーカップワンの説明書にもパンチダウンが書かれています。
リングタイプのカップを折るときに大事なのが、上の画像の4番のように、挿入時に股の割れ目に対してリングが縦にまっすぐ沿うように折ることです。割れ目に対してリングが横向きに入ってしまうと、リングが内壁に当たって痛みが出てしまうことがあります。初めて挿入したときに気にせず入れてしまって、リングが横向きになってしまい、歩く度に痛みが出ました。縦向きにしたらなくなりました。
C折りはカップを半分に折るだけです。簡単で入れやすいですが、厚みのあるカップだと挿入時に痛いので、薄めの柔らかいカップ向けだと思います。
C折りだと手を離すとすぐに月経カップが開くので、薄めのカップでも膣内できちんとカップが開きます。
膣に挿入する
月経カップは手を離したときに開くので、下の方を持って、膣の中に思い切って手を突っ込みます。リングや棒の部分は体の外に出ません。全て隠れるイメージです。膣の入口を指で触るとリングや棒が出ているな、という感じになります。奥に入れすぎたかな?と思うくらいがちょうどいいと思います。
リングタイプの場合は、リングの向きに注意してください。必ず、割れ目に対して縦に真っ直ぐ入れないと痛くなります。
カップを下に引っ張ってフィットさせる
月経カップを挿入した後、リングもしくは棒をつかんで、少し下に引っ張ります。引っ張りすぎると抜けてしまうので、あくまでフィットさせるために調節する感じです。
1回当たり8時間〜12時間使える
それぞれのカップで使用可能時間が異なりますが、ほぼ全てのカップが8〜12時間の連続使用が可能とされています。朝入れたら、仕事が終わって家に帰るまで入れっぱなしで大丈夫なのです。
取り外す
手を洗う
取り外すときも必ず手を洗います。
月経カップの底を摘む
手でリングまたは棒を探して、カップの底をつまみます。カップの底を摘むことで、カップの真空状態を解除し、カップを引き抜きやすくします。
前屈みになってカップを引き抜く
前屈みになることでカップが引き抜きやすくなるので、カップを引き抜きます。この時強く引っ張るのではなく、膣圧で押し出していくようなイメージですが、引っ張って抜いてしまってもいいと思います。
使用済みの月経カップを洗う
カップに溜まった血を捨てる
私はトイレに捨ててしまいますが、状況によって洗い流すこともあると思います。
カップを水洗いする
私は水洗いでは心配なので、月経カップ専用の洗浄剤を使って洗っています。
煮沸消毒する
電子ケトルで煮沸消毒します。
月経カップを使うメリット
ナプキンを使う時特有の蒸れがない
タンポンと同様に、ナプキンを付ける必要がないので、普段と同じショーツを履いて過ごせるのが心地いいです。漏れもおりもの程度しかないので気になりません。
タンポンのだと紐の衛生が気になるが、カップは気にならない
タンポンだと膣からでている紐の衛生面がかなり気になります。私は尿がかかるのが嫌で、トイレに行くごとにタンポンを変えていました。
月経カップは体の外に露出する部分がないので、衛生面で気になることがありません。
とってもエコで匂いに悩むことがない
ナプキンやタンポンは使い捨てなので、サニタリーボックスに捨てて、匂うことが多いですが、月経カップは全くその心配がありません。
1つ5000円くらいの使い勝手がいいものを買っておけば、長期的な目で見れば節約にもなります。
月経カップを使うデメリット
慣れるまで少し時間がかかる
挿入と取り外しに慣れるまで時間がかかります。とはいえ、私は初めて月経カップを使った生理の時、1・2日目は試行錯誤しましたが、3日目には慣れました。
トキシックショック症候群のリスクがある
よくトキシックショック症候群のリスクがあると言われますが、タンポンの方がこのリスクは高いと科学的に証明されています。使用可能時間を超えて使用しない限り、このリスクはほとんどないでしょう。
初めて月経カップを使うのならリリーカップワンがオススメ
私自身初めて使った月経カップがリリーカップワンですが、まだ日本では発売されたばかりのようです。ここから人気が出てくるのではないでしょうか。ヨーロッパではかなり人気で、「初めてならリリーカップワンがいいよ!」と色々な人に勧められました。
ぜひ試してみてくださいね。
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