夢実現メンタルコーチのウサちゃんです。
自己肯定感や自分軸確立のメンタルコーチングを得意としています。
ココロノマルシェに届いたお悩みにお答えしていきます。
ココロノマルシェは、根本裕幸カウンセラーのお弟子カウンセラーたちがお悩みにお答えする、無料のお悩み相談掲示板です。お気軽にご利用ください。
本日のお悩み
ららさんからのご相談です。
嫌な思い出を今でも引きずってしまう
高校2年生の時にそれまで所属していた吹奏楽部を辞めたことを今でも引きずっています。もう思い出したくもないぐらいですが、このまま嫌な思い出として引きずっているのも辛くどうにかしたいです。
辞めた理由は、あまりに自分が下手すぎて行くのが辛くなったからです。高校1年生の頃はまだ楽しめてました。ですが、高校2年生になって、とっても上手な後輩が入ったこと、また同じ楽器を担当していた子がみんな辞めてしまったことなどから、徐々に行くのが嫌になっていきました。後輩は本当にみんな上手く、それに比べて自分は本当に下手で、裏で先輩にも同級生にも後輩にも色々悪口を言われてました。悪気はあまり無かったかもしれませんが、辞めないで続けられてすごいよね〜自分ならとっくに辞めてる、と先輩に言われた時はよくそんなこと直接言えるな、と思いつつとてもショックでした。後輩に悪口を言われていたのを聞いてしまった時はもうしんどかったです。
他にも色々とあり、その頃には部活がある日の朝は絶望感の中起きて無理やり行き、感情を無にして過ごしていました。それからだんだんと耐えられなくなり休むようになってから、もう無理と辞める決断をしました。
中学から吹奏楽はやっていましたが(ちなみに中学の時は大変でしたがとても楽しく良い思い出です)、今まで辞めるという選択肢を考えたこともなく、辞めた自分にびっくりという感じもありました。仲の良い友達にも辞めたことを話したらとても驚かれました。辞める決断が出来たことは本当に良かったと思いますが、今でも何度も夢にみるぐらいトラウマ?になっています。
上手くまとまってなく申し訳ですが、どうしたらこのような嫌な思い出を忘れられるでしょうか?この事は誰にも話せたことがなくて、ずっとモヤモヤしていたので相談させて頂きました。
お悩みに対する回答
ららさん、ご相談いただきありがとうございます。
私は、メンタルコーチとして活動していますが、大学を出てから約10年間高校教師として1000名以上の生徒と関わってきた経験があるので、このお悩みに答えずにはいられませんでした。
また、私自身が高校時代に部活動を辞めて大きく後悔した経験があるので、その経験も踏まえ、回答させて頂きます。
自覚している辛さ
ららさんが自覚されている当時の辛さは、
- 自分の技術が周囲と比べて足りないと感じたこと
- 上級生になったら技術の高い下級生が入ってきたこと
- 同じ楽器を担当していた友達がどんどん辞めていったこと
- 部員から陰で悪口を言われていたこと
- ↑の絶望感から、身体にムチ打って部活に行っていたこと
で、これだけ聞いても非常に心が痛みますし、思春期のららさんにとって本当に辛く悲しいことだったと察することができます。辛かったですね。
そして、このことが自分や周りが思っている以上にトラウマになっていることがお悩みなのですね。
自覚していない辛さ
完全に私の推測ではありますが、ららさんが自覚されていない辛さを書かせていただくと、
- 高校生の困っている当時、大人に助けを求めることができなかった
- ↑もしくは、助けを求めたが助けてくれなかった
- 友達や家族に期待しただけの理解を得られなかった
というようなことが挙げられると思いますが、いかがでしょうか?
高校生のららさんに戻れるとしたら、誰にどんなことをして欲しいですか?
辛い時代のことをイメージするのはしんどいかもしれませんが、ぜひイメージして、考えてみてください。きっと、たくさん「あのとき○○して欲しかった」という思いが出てくるはずです。
思いが出てきたら、当時の自分になりきって、実際に口に出してみましょう。
私自身は、高校時代部活動でいじめに遭ったのが原因で辞めているのですが、大人に相談しても誰も助けてくれませんでした。そのことが大人になってからもトラウマだったのですが、このイメージワークでかなり心が軽くなり、自分がどんなことに傷ついて、何を求めていたのかも自覚しました。
私の場合は、
「担任の○○先生に相談したのに助けてもらえなかった。○○先生にいじめを指導してもらいたかった。××さんを怒って欲しかった。悲しかった」
という気持ちが眠っていたので(他にもありましたが)、当時の自分が実際に○○先生に話しているところをイメージして、口に出しました。
そして、高校生のららさん自身に対して「辛かったね。今までよく耐えた。頑張ったよ。」と大人のららさんが優しく声をかけて認めてあげてください。この時にセルフハグ(自分で自分を抱きしめる)のも効果があります。
騙されたと思って試してみてくださいね。
人間力の高い人がターゲットにされがち
ご相談の中で挙げられている「悪口」や「いじめ」にも言えることですが、思春期の1対多数の嫌がらせは不思議と人間力が高い人がターゲット(1の側)になることがよくあります。これは、多数の側が「嫌がらせをしても許してくれそうな人」を選ぶ傾向にあるからと言われています。
ららさんも例外ではなく、おそらく人間力が高い、器の大きい、我慢強い方なのではないかと感じます。
また、1対多数の悪口やいじめの根本的な原因は、「嫉妬」もしくは「心の内面の投影」です。
今回の場合はどちらの可能性もあると思いますが、高校生の場合は嫉妬が原因であることが多いです。
ららさんは後輩の技術力が高い中で、自分の技術力の低さを気にしながらも、我慢強く部活に残っていたと思います。これはメンタルコーチとしての視点から見ても、教員としての視点から見ても、とても素晴らしいこと&大変なことだと思うんですよね。
きっとそんなららさんを見て、部員たちは「すごい」という感情を持っていたのだと思います。そして自分達はららさんと同じようにはできないということを自覚していたからこそ、ららさんのことが嫉妬で疎ましくなってしまったのだろうと推測します。
集団心理でそこから悪口に繋がってしまったことは非常に悲しいことですが、ある意味部員みんながららさんの価値(我慢強く部活に残って継続しようとしていた根気など)を評価していたということでもありますので、そこはご自身で価値として受け取れるといいと思います。
忘れなくていい
辛かった思い出を忘れたい。
私も何度もいろんな思い出に対して思いました。
高校の時に部活動を辞めたことも、何度も何度も忘れたいと思っていました。
きっとららさんも同じ気持ちなのだろうなぁと感じます。
思い出は忘れるのではなく、ぜひ、上記のイメージワークなどをしながら捉え直しをしてみてください。そして当時の自分に声をかけてあげてください。
過去のトラウマや辛い思い出は、前向きに捉えることができると必ず何かのバネになります。
- 自分の価値や才能を見つけられる
- 自分の成長を見つけられる
- 自分を支えてくれた人の存在に気づける
など、目を向けられていないことがあるはずですので、忘れようとするのではなく、この出来事を自分史の1ページに刻んで、いい面も悪い面も両方受け止めて、前に進んでみませんか?
ららさんがこの過去を自分の糧にできるように、心から応援しています。
よければ単発のセッションを実施させていただいておりますので、お越しくださいね。
コメント